こんにちは。元地方公務員のおさかなまるです。
みなさんは、公務員の仕事にどんなイメージを持っていますか?
同じことの繰り返しばかりで暇そう…
民間より楽なんじゃないの?
などなど、公務員に対して抱いている印象は、人によって様々かと思います。
しかし、実態はイメージとは全く異なることが結構多いんです。
中には、残業が月に何百時間になってしまう部署もあったりします(あってはならないことですが…)
そこで、今回は元地方公務員のわたしが、「地方公務員の大変な部署ランキングTOP5」を発表します!
また、逆に「配属されたらラッキー!」なゆるい部署や、「こんな特徴のある課には要注意!」という部署も、番外編としてご紹介したいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事が、現役公務員の方、あるいはこれから公務員を目指す方の参考になれば幸いです。
なお、このランキングはわたしの経験に基づく独断と偏見によるものですので、悪しからずご了承ください!
大変な部署TOP5をカウントダウン!
それでは、早速地方公務員の大変な部署ランキングTOP5を5位から順番に見ていきましょう!
一体どんな課がランクインしているのでしょうか?
あなたが在籍している、もしくは異動を希望している課は入っているのでしょうか?
ドキドキしながら一緒に見ていきましょう!
5位:河川、道路管理
5位にランクインしたのは河川や道路管理系の課です。
こちらは「道路がガタついている、とっとと直せ!」という苦情が結構多いです。
また河川は大雨のたびに出動しなければならないですし、最近ではゲリラ豪雨が多発しているので以前よりも大変になってきている印象があります。
なお、自治体によっては、土日も当番制で緊急対応にあたらなくてはならないことも。
技術系の職員ですと、移動したくないと考えている人が多いですね。
4位:生活保護
4位は生活保護です。
ケースワーカーとして生活保護受給者の対応にあたりますが、客層に難があることは想像に難くないかと思います。
こちらに全く非が無いのにもかかわらず、無茶な要求を通そうとして窓口で大暴れしている光景を何度目撃したことか…
中には、職員に手を出して警察沙汰に発展したケースもあります。
また、休日も受給者に緊急事態が発生すれば駆けつけなくてはならないので、常にストレスと隣り合わせの生活になります。
このように、業務内容が非常にハードなことから、「異動したくない部署」として常に名前が挙がるほど。
こちらのランキングでも、堂々の4位に食い込みました。
3位:福祉・保険年金
3位は福祉と保健年金関係の課です。
まずは福祉ですが、福祉と一口に言っても高齢者福祉、障害福祉、介護保険、自立支援など、細かく分かれていることがほとんどだと思います。
ただ、共通しているのはどこも大変だということ。
理由としては、制度が複雑であること、窓口での対応が多いことなどが挙げられます。
クレームも多めですね。
そのうえ残業が多いので、心身ともに疲弊する方が多いです。
次に保険年金ですが、こちらは国民健康保険の加入・脱退や保険の給付、国民健康保険税(料)の賦課・徴収が主な業務となります。
国保の加入・脱退は数が非常に多く、窓口で細かい点まで相談されることもしばしば。
しかも、中にはそもそも国民健康保険制度に納得がいかない、みたいな論調の思想強め(?)な人もチラホラ現れます。
要するに、こちらも客層が”アレ”です。
また、国保税は高額だと感じる人が多いです。
前年度から金額が上がっていると、「なぜ上がったんだ!?」という文句…もとい、お問い合わせがきます。
そして、答えてもいまいち納得してくれません。
徴収についても、「払えない!」という滞納者を相手にしなければならず、あまり気持ちのいい仕事ではありません。
なお、自治体によっては納税部門が徴収を担っている場合もあります。
以上、福祉と保険年金を見てきました。
この2つも人気のない課として必ず名前が挙がるところなので、配属されたら心の準備をしておきましょう。
2位:子育て・保育
2位は子育てと保育です。
こちらも制度がとても複雑なうえ、コロコロ変わるのでついていくのが大変です。
というか、もはやついていけません。
さきほどの福祉などと同じく、窓口での対応も多いです。
わたしも在籍していたことがありますが、窓口や電話で怒鳴られたり泣かれたりすることもよくありました。
また、子育てや保育は首長の公約や施政方針で目玉とされることが多く、新規事業をやらされることも。
なお、この分野の事業者はちょっと癖のある方が多いので、調整するのにもひと苦労します。
しっかり根回ししないと、後で大変なことに…
言うまでもなく、残業も多いです。
子育てや保育は重要な分野ですので、もっと人員を割くべきだと思いますが、どこの自治体も定員管理上の理由で増やせないというのが実情のようです。
1位:財政
そして栄えある(?)第1位は財政です。
おそらく、どこの自治体も共通して財政が一番大変なのではないでしょうか。
財政は、1年を通して当初予算・補正予算の編成作業に追われています。
議会の日程が決まっている以上、必ず終わられなければならない期限と闘わなければなりません。
ただ、業務が大変な代わりに、財政に集まってくるのは選りすぐりの精鋭部隊が多いです。
財政での仕事を首尾よく乗り切れることができれば、出世コースに乗ったと言っても過言ではないでしょう。
大変な反面、色んな知識も身に付きます。
なお、上司も頭がキレる人が多いので、そこは覚悟しておいたほうがいいと思います。
異動したらラッキー⁉比較的ゆるい部署
さて、大変な部署もあれば配属されたら勝ち確だとされている部署も存在します。
もちろん、自治体によって人員や仕事内容が異なりますので一概には言えませんが、以下のような部署は一般的にゆるめです。
こういったいわゆる「出先機関」は、業務量や窓口対応が少なく、議会対応もほとんど無いので、割と楽だと考えられます。
公務員の場合、異動は避けられないので楽な部署へ行くためには「配属ガチャ」で当たりを引き当てるしかありません。
なんなら、「配属ガチャで全てが決まる」と言っても過言ではないでしょう。
公務員あるあるですね。
ちなみに、こちらの記事では他にも「公務員あるある」をご紹介していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
番外編:こんな部署も要注意?
最後に、番外編として「こんな部署には要注意!」という情報もご紹介したいと思います。
個人的に、以下の課は大変だと思ってます。
まず危機管理ですが、こちらは言わずもがなだと思います。
災害が起きると最も大変になる課です。
災害は予期せず突然降りかかってくるのである意味一番大変なのかもしれません。
次に、名前だけでは何をやっているのか分からない課や、変な横文字だらけの課にも要注意。
こうした課は、首長の肝いりで創設された可能性が高いです。
そのため、上からダイレクトに訳の分からない仕事が降ってきます。
自分で仕事の方向性を決まられる裁量はほとんど無いでしょう。
辛いとき、苦しいときは我慢しなくて大丈夫
今回は、公務員の大変な部署ランキングをご紹介しました。
もしあなたがこれらの部署に配属されて、実際に心身ともにボロボロになってしまったらどうすればよいでしょうか?
そんなときは、無理をしないことが一番です。
実際、わたし自身も大変な部署で仕事をしていたときに体を壊してしまいました。
みなさんには、そうなる前に休んでいただきたいと思います。
辛いときは我慢しないでくださいね。
仮に体調不良で休んだとしても、しばらくは給料も貰うことができます。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
また、公務員以外の仕事に転職するというのも選択肢のひとつだと思います。
それには、まずは転職サイトや転職エージェントを利用すると良いです。
以下の記事で、公務員の方におすすめのサイトをご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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