こんにちには。元地方公務員のおさかなまるです。
公務員といえば、なりたい職業ランキングで上位に入る、人気のある職業です。
→中高生のなりたい職業ランキング、1位は?【1000人調査】|マイナビニュース
しかし一方で、公務員に対する批判的な意見や激しいバッシングを目にすることが多いのも事実…
では、なぜ公務員は嫌われるのでしょうか?
この記事では、元地方公務員のわたしが「公務員が嫌われる原因」を分析し、5つの理由にまとめましたので解説していきたいと思います。
みなさんの疑問の解決に繋がれば幸いです。
公務員が嫌われる5つの理由
それでは、公務員が嫌われる原因についてお話していきたいと思います。
わたしが思うに、その理由は以下の5つだと考えています。
ひとつずつ、詳しく解説していきます。
①待遇が恵まれているのが気に食わない
公務員は好待遇だと考えていて、それが気に食わないという人がいます。
たしかに、公務員はよほどのことがなければクビにはなりませんし、給料やボーナスがきちんと支払われるし、休みも比較的取りやすいという面はあります。
ただ、「高給取り」だとか「税金泥棒」などといった罵詈雑言を浴びせられるほど恵まれているかといえば疑問です。
公務員の待遇は良くも悪くも中の中、良く言っても中の上です。
とりたてて良い訳ではありません。
もちろん、公務員の給料は税金から支払われていますが、それは仕事に対する対価なので当然のことです。
不祥事を起こした公務員に対して「税金泥棒だ!」と言われるのは仕方ないかもしれませんが、公務員全部をひっくるめて税金の無駄遣いをしている、などと言うのは間違っています。
なお、これはわたしの推測ですが、こういうことを言う人は、妬みに近い感情を持っているのではないでしょうか。
自分の待遇が恵まれていないから、公務員を憎く感じてしまうのかもしれません。
②仕事が楽そうだいうイメージがある
「公務員は楽して金を貰っている」なんていう悪口を聞くことがあります。
果たして、それは本当にただしいのでしょうか?
役所の仕事は暇そうだというイメージを持っている人は、案外多いかもしれません。
ですが、それは一昔前の話です。
正直言うと、わたしが公務員になりたての頃だった10数年前は、暇そうにしている人が割といました笑
それでも成り立ってたんですね。
しかし、近年はどの自治体も人員を削減しつつあります。
人は減っている一方で仕事も減ったかと言えば、逆に増えています。
つまり、昔よりも一人当たりの業務量は増加してきているのです。
以前から公務員の職場でも効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)などが叫ばれているようですが、残念ながら革命的に仕事が楽になったという話は聞いたことがありません。
そしておそらく今後も、公務員の業務量は増加する一方でしょう。
そう考えると、「公務員は楽している」というイメージは、もはや古いと言わざるを得ません。
ちなみに、公務員の中でも部署によっては他よりも激務を覚悟しなければならない課が存在します。
こちらの記事では、大変な部署ランキングTOP5を紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
③融通が利かない
公務員は融通が利かないと言われることが多いです。
特に、民間企業に勤めている方から見ると、余計にそう見えるようです。
これについては、残念ながらそうかもしれません。
しかし、公務員は法律に基づき、法律のとおりに業務をしなくてはならないので、仕方ないことなんです。
でも、仮にわたしが何か困ったことがあって役所に相談に行って、「法律で決まっているので」と突き返されたらムッとするでしょう。
元公務員のわたしからすると、「融通が利かない」というのは、仕事上のことというよりも、態度のことを言っているのかなと思います。
なので、言葉遣いや態度をちょっと和らげるだけで、だいぶ印象は変わるのではないでしょうか。
この点は、現役の公務員の方は意識した方がいいかもしれませんね。
④役所で嫌な思いをしたことがある
過去に役所で嫌な思いをしたことがある人は、公務員に対して悪い印象を持っているかもしれません。
たとえば、手続きが必要で役所に行ったものの、何課に行けばいいのか分からず、職員に尋ねたら色んな課をたらい回しにされた…なんてこと、よくありませんか?
役所の組織は大きいので、職員でもどの課が何の業務をしているのか、よく分かっていないことが多いんです。
恥ずかしながら、わたしも現役の頃はそうでした…
また、窓口で態度の悪い職員に当たったことがあるという人もいるでしょう。
そういう人は言わずもがな、公務員に対して悪い印象を持ちます。
公務員は常に多くの目線に晒されています。
「これだから公務員は…」と一度思われてしまうと、なかなか汚名返上は難しいかなと思います。
⑤公務員というだけで嫌い
「公務員というだけで嫌い」という人もいます。
これについては、はっきりした理由などはなく、ただ感情的に嫌いというだけです。
もはや、どうしようもありません。
そのため、この理由についてはあまり気にしない方が良いかなと思います。
ただ、公務員の不祥事などのニュースに触れたりするうちに、公務員に対してマイナスの印象を抱く人もいます。
公務員が懲戒処分されたりすると、すぐにネットニュースになる時代です。
それだけは気を付けたいところですね。
まとめ
今回は、公務員が嫌われる5つの理由について解説しました。
再度、5つの理由をおさらいします。
これらの理由の中には、公務員が悪いわけではないものもあります。
先入観や偏見だったり、妬みや羨ましいという気持ちによるものについては、特に気にする必要はありません。
ただ、公務員の行動や態度が悪い印象に繋がっている場合もあるので、それは気を付けていただければと思います。
とはいえ、公務員に対する風当たりは、いつの時代も厳しいものです。
嫌われながら仕事するのは、ちょっと辛いですよね。
公務員の仕事が思い描いていたものと異なるようであれば、公務員以外の仕事を見つけるというのも選択肢のひとつです。
こちらの記事では、実際に公務員が嫌になって退職したわたしが感じた、公務員を辞めて良かったことについて解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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