こんにちは、おさかなまるです。
公務員は安定した職業として、依然人気があります。
しかし、せっかく公務員になっても仕事にやりがいを感じられなかったり、人間関係に悩んだり、自分の能力や志向に合わないと感じたりすることは少なくありません。
でも公務員からの転職を考えていると言うと、周囲から「公務員を辞めるなんてもったいない!」と言われてしまいませんか?
わたしも考え直すように何度も言われましたね。
しかし、本当に公務員を辞めることはもったいないのでしょうか?
結論から申し上げると、公務員を辞めることは全然もったいないことではありません。
この記事では、公務員を辞めることがなぜもったいないことではないのか、その理由とあわせて転職することでのメリットなどを解説していきます。
少しでも参考になれば幸いです。
公務員を辞めるのはもったいないと言われるのはなぜか?
まずは、公務員を辞めることはもったいないと言われる理由を考えてみましょう。
その理由を探れば、公務員を辞めることのデメリットが見えてくるはずです。
理由としては、主に以下の3つが考えられます。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
安定している
公務員が安定した職業であるというのは、誰もが知っていることです。
公務員は自分から辞めない限り、基本的に解雇されることはありません。
また、経済情勢や業績に左右されず、一定の収入が得られます。
特にコロナ禍においては、民間企業の多くが厳しい経営状況に置かれ、人員削減やボーナスのカットなどが相次ぎましたが、公務員はその影響をほとんど受けませんでした。
公務員は給与やボーナスがきちんと支払われるので、収入面で民間企業よりも安心して働けます。
高い待遇を受けられる
公務員は高い待遇を受けられるというのも、もったいないと言われる理由のひとつです。
公務員は一般企業に比べると休暇が取りやすく、残業代もきちんと支払われます。
また、公務員は退職金や年金制度が充実しているので、退職後の生活も安心です。
たとえば地方公務員の場合、定年まで勤めれば退職金は約2000万円、年金は月額約20万円弱程度です。
(参考:公務員の退職金と年金はいくらくらいもらえるの?|ファイナンシャルプランナーズ)
このように、公務員は比較的高い待遇を受けられるので、周りから見れば辞めるのはもったいないと感じるのではないでしょうか。
社会的に評価される
公務員は社会的に評価されるというのも理由のひとつだと考えられます。
それは周囲から尊敬の眼差しで見られるという話ではなく、たとえば住宅ローンや賃貸物件の審査などに通りやすいということを意味します。
つまり信用力が高いということですね。
このように、公務員にはある程度の信用がありますので、それを捨てるのはもったないと思う人も多いです。
公務員を辞めるのはもったいなくないと言える理由
公務員を辞めることがもったいないと言われる理由、つまり公務員を辞めることのデメリットは分かりました。
では、公務員を辞めるメリット、言い換えれば「公務員を辞めることはもったいなくない」と言えることはないのでしょうか?
実は、公務員を辞めることはもったいなくないと言える理由もあります。
具体的には以下のとおりです。
こちらもひとつずつ詳しく見ていきましょう。
理由①仕事の環境を変えられる
まず、公務員という仕事の内容や環境を変えられるのはメリットと言えるでしょう。
公務員の仕事に不満や向いていないと感じている人は少なくありません。
公務員の仕事は以下のような特徴がありますが、これらが肌に合わない人もいます。
- ルールや規則が厳しく、自由度が低い
- 調整や事務作業が多く、創造性や成果が出しにくい
- 年功序列で出世するため、若手は活躍しにくい
- 人間関係が複雑で、パワハラやイジメが起こりやすい
- 選挙やイベントなど、応援事務が多い
このような特徴によって、公務員の仕事にストレスを感じたり、モチベーションが下がったりする人も多いのではないでしょうか。
そういう方にとっては、公務員という環境を変えて転職することは、決してもったいないことではありません。
理由②自分のやりたいことや目標に近づける
公務員から転職すると、自分のやりたいことや目標に近づける可能性があるのもメリットのひとつでしょう。
民間企業では、公務員よりも多様な業界や職種があります。
また、自分の適性や興味に合わせて仕事を選ぶことができます。
たとえば、教育や福祉の分野に関心がある人は、カウンセラーやソーシャルワーカーなどの職種に転身できますし、起業や独立を目指す人であれば、フリーランスや個人事業主などの道を選ぶことができます。
もちろん、うまくいくかは自分次第です。
しかし、やりたいことや目標があるのなら、公務員を辞めてチャレンジしてみる価値は十分にあります。
理由③新しいスキルや知識を身につけられる
公務員から転職すると、新しいスキルや知識を身につけられるというメリットもあります。
公務員の仕事は決まったルーティーンで行うことが多く、新しいことに挑戦する機会が少ないです。
また、公務員の仕事は専門性が低く、民間企業で通用するスキルや知識が少ないです。
しかし、民間企業では、常に変化する市場やニーズに対応するために、新しいスキルや知識を身につける必要があります。
そのような刺激を求める人にとって、公務員からの転職はもったいないことではないでしょう。
以上が、公務員から転職することがもったいないことではないと言える理由です。
なお、ここで挙げた理由以外にも、公務員を辞めるメリットはあります。
こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
辞めるのはもったいないことではない?
さて、ここまで公務員を辞めるのはもったいなくない理由を見てきました。
これらの理由が、公務員を辞めることで失われる安定性や待遇、社会的地位などを上回るほど重要なことだと感じるのであれば、公務員を辞めることはもったいないことではありません。
わたしの場合、公務員を辞めて失うものよりも、自分のペースで働けることや家族との時間を増やすこと、自分のやりたいことに集中できることの方が大事だと考えました。
なので、公務員を辞めてもったなかったな…と思ったことは一度もありません。
逆に、公務員を辞めることで失うものの方が大きいと感じるならば、辞めるのはもったいないということになります。
もしあなたが迷っているのであれば、辞めることで失うもの(デメリット)と、得られるもの(メリット)をよく比較してみて、自分が何を重視したいのかよく検討してみた方がよいでしょう。
転職活動は計画的に進めよう
公務員から転職する場合は、転職活動を計画的に進めることが重要です。
元公務員のわたしから、2点アドバイスしたいと思います。
まず、職場には転職活動をしていることは言わない方がいいでしょう。
転職したがっていることがバレると、周囲からあまり良い印象は持たれません。
いくら辞めるつもりとはいえ、最後まで人間関係は円滑にしておきたいところ。
転職活動は、こっそり進めることをおすすめします。
また、転職活動は早めに動いた方がいいです。
一般的に、転職活動には3ヶ月~6ヶ月程度かかると言われています。
公務員から転職する場合は、未経験だったり必要なスキルを持っていないこともありますので、それ以上かかる可能性もあります。
そのため、転職活動はなるべく早めに、そして効率的に行いましょう。
転職活動を始めるなら、まずは転職サイトに登録することをおすすめします。
転職サイトに載っている求人をチェックすることで、自分は本当は何がしたいのか(逆に、何が嫌なのか)が見えてきます。
また、ひとりで転職活動を進めるのが心細いという人は、転職エージェントを利用するといいでしょう。
転職エージェントは、担当のアドバイザーが自己分析やキャリアプランの相談、業界や職種の情報提供、履歴書や面接の対策などのサポートをしてくれます。
転職サイトも転職エージェントも、基本的には無料で利用できます。
こちらの記事では、公務員から転職するときにおすすめの転職サイト・転職エージェントを解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
まとめ:公務員からの転職はもったいなくない
この記事では、公務員を辞めることがもったいないことなのかについてお伝えしました。
公務員から転職することはもったいないと言われる理由はありますが、それでも公務員から転職することにメリットがあるのも事実です。
公務員から転職することで、自分のやりたいことや目標に近づける可能性がありますし、新しいスキルや知識を身につけられます。
もちろん、公務員からの転職は簡単なことではありませんが、チャレンジする価値は十分あります。
あなたが転職を考えているなら、自分の気持ちや目標を明確にし、自分に合った選択をするようにしてください。
なお、こちらの記事では、わたしが公務員から転職して後悔した瞬間について解説しています。
よければ、こちらも参考にしてみてください。
あなたが良い選択をすることができるようお祈りしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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