こんにちは。元地方公務員のおさかなまるです。
公務員は安定した給料が貰える代わりに、副業は基本的にNGとされています。
しかし、最近では副収入を得たいと考えている公務員の方も増えてきている印象です。
わたしが現役の頃も、そう考えている人は多かったですね。
副業の中でも特に人気なのがブログです。
ブログはコストやリスクが低く、手軽に始められるのが大きな魅力です。
もしブログからアフィリエイト収入を得られれば、大きな副収入になります。
今ご覧いただいている、このサイトもブログです!
しかし、公務員の場合はブログを副業として認められるのでしょうか?
この記事では、公務員がブログでアフィリエイト収入を得ることはいいのかどうかについて、元地方公務員のわたしが解説していきます。
また、公務員の方におすすめの副業もご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください!
※なお、この記事の中で「公務員」とは主に地方公務員を指します。
公務員がブログでアフィリエイト収入を得るのはNGの可能性大
早速本題ですが、公務員がブログでアフィリエイト収入を得るのはいいでしょうか?
結論から申し上げると、ブログでアフィリエイト収入を得るのはダメだと判断される可能性が高いです。
その理由を、順を追って確認していきましょう。
まずは、公務員が副業を禁止されている根拠について確認してみたいと思います。
以下は、地方公務員法からの抜粋です。
第三十八条 職員は、任命権者の許可を受けなければ、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下この項及び次条第一項において「営利企業」という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。ただし、非常勤職員(短時間勤務の職を占める職員及び第二十二条の二第一項第二号に掲げる職員を除く。)については、この限りでない。
地方公務員法|e-Gov 法令検索
つまり、任命権者(地方公共団体の長など)の許可が無ければ、兼業(=副業)は禁止ということです。
じゃあ許可があればいいの?という話ですが、許可基準があるのでなかなか一筋縄にはいきません。
この基準については、一部の自治体でもっと明確に定めているところがあります。
そのうちのひとつである静岡県の例を見てみましょう。
1 制限される行為
静岡県 県職員の営利企業への従事等「職員の営利企業への従事等の制限について」
地方公務員法第38条第1項により、営利企業への従事等の制限として職員に禁止されている行為は、次のとおりです。
(中略)
(2)自ら営利企業を営むこと
ア 「営利企業」とは、商業、工業、金融業等の業態のいかんを問わないものです。営利を目的とする限り、農業も含まれますが、自家用の飯米や野菜を生産する程度の兼業農家は生業と考えられますので該当しません。
イ 家族等の名義を利用して実質的に職員が営利企業を営むことは、この規定の脱法行為であり服務規律違反となります。
上記に該当するものは、許可されないということです。
そもそも、アフィリエイトとはブログに貼ったリンクから読者が商品ページへ飛び、そこから購入することで紹介者に報酬が支払われるというもの。
カテゴリーとしては「自ら営利企業を営むこと」に含まれると思われますが、ここまで見てきたように自営はNGとされています。
そのため、残念ながら公務員がブログでアフィリエイト収入を得るのは難しいでしょう。
なお、万が一無許可で収入を得ていることが発覚した場合、懲戒処分となる可能性がありますのでご注意ください。
ちなみに、副業の方法としては他にSNSを利用するというものもあります。
こちらの記事では、公務員がインスタグラムで稼ぐのはいいのかどうかについて解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
公務員でもOKな副業もあります
さて、公務員の場合はブログでアフィリエイト収入を得るのは難しいことが分かりました。
では公務員にできる副業は全く無いのかと言えば、そんなことはありません。
実は、公務員でもできる副業はいくつかあります。
たとえば講演や執筆活動、小規模な農業は可能です。
また、最近では農業や漁業などもOKとする自治体もでてきました。
しかし、これらの副業はいずれも職場の許可が必要です。
もちろん、どれも基準や前例があるので申請すれば認めてもらえるとは思いますが、やっぱりちょっと面倒ですよね。
そこで、以下の記事では公務員でも許可不要でできる、おすすめの副業を5つご紹介しています。
どれも気軽に始められますし、難易度別になっているので自分に合った副業がきっと見つかるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、公務員が副業としてブログでアフィリエイト収入を得るのは良いのかどうかについて解説しました。
再度要点をまとめます。
公務員は安定した地位と給与が保障されている分、副業については厳しく制限されています。
もしこのような制限を煩わしいと感じ、もっと自由に働きたいと感じるならば、公務員を辞めるというのも選択肢のひとつかもしれません。
こちらの記事では、公務員から転職する際に利用すべき転職サイトを紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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