こんにちは。元地方公務員のおさかなまるです。
公務員として働いていると、「自分は向いてないかも…」と感じることはありませんか?
公務員の仕事のやり方にうんざりすることもありますよね。
実際、わたしもそうでした。
公務員の仕事は安定していると言われますが、実際にはストレスや不満がたくさんあります。
しかし、公務員を辞める決断をするのは簡単ではありません。
どうやって辞めるか、辞めてどうするのか、周りの反応はどうなるか、など…悩むことが多いでしょう。
そこでこの記事では、公務員に向いていないから辞めたいと思っている方へ向けて、元公務員のわたしが以下の内容をお伝えします。
- 公務員に向いていないと感じる理由
- 公務員を辞めるメリットとデメリット、辞めるとき注意点
- 実際に公務員を辞めて良かったこと
- 公務員を辞める方法とタイミング
- 公務員から転職するときのポイント
この記事が、悩んでいるあなたの参考に少しでもなれば幸いです。
公務員に向いていないと感じる理由と、辞めるメリット・デメリット
公務員に向いていないと感じる理由は人それぞれですが、一般的には以下のようなものが多いです。
公務員の組織は、旧態依然とした体質や風土が強く残っています。
そのため、上下関係が厳しかったり年功序列であるところが未だに多いです。
組織や役職によって権限や責任が決まっており、個人の能力や実績よりも年齢や経験が重視されます。
また、公務員は法律や規則に基づいて行動しなければならず、自分の裁量や判断で仕事をすることは少ないです。
さらに、自分の仕事が市民や国民の役に立っていると感じられないという人も多いのではないでしょうか?
一生懸命仕事しているのに、訳の分からないクレームを受けることもありますしね…
こういった公務員ならではの特徴や制度に合わせられる人は公務員に向いていますが、そうでない人は公務員に向いていないかもしれません。
なお、ここで挙げた理由は一例で、その他にも様々な理由で公務員を辞める人がいます。
しかし、公務員を辞めるという選択は簡単なものではありません。
当然ながら、メリットもあるしデメリットもあります。
そして、いざ辞めるときには注意すべき点もあります。
以下の記事では、公務員を辞める人の特徴と、辞めることのメリット・デメリット、辞めるときの注意点について解説しています。
あわせて参考にしてみてください。
実際に公務員を辞めて良かったこと
ここからは、わたしが実際に公務員を辞めて良かったと感じたことについてお伝えしたいと思います。
それは以下のことです。
まず、公務員を辞めてあらゆるストレスから解放されたのが良かったです。
公務員時代は、電話や窓口、議会などあらゆる対応に迫られていました。
時には突然窓口で怒鳴られたり、理不尽なクレームを受けたり、訳の分からない要求をされたり…
「今日は何も起きないといいな…」と思いながら仕事に行くだけで、結構なストレスを抱えていました。
そんなこともあって、わたしは適応障害(後にうつ病)で休職してから復職し、最終的に退職しました。
公務員を辞めたことで、こういったストレスから解放され、今は心身ともに健康な生活を送ることができています。
次に、煩わしい人間関係から解放されたのも良かったことのひとつです。
これを読んでいるあなたもご存じのとおり、公務員の組織は非常に狭い世界です。
そのため、人間関係も非常に限定され、噂や陰口がよく飛び交います。
また異動により、苦手な人と同じ部署になることもしばしば。
誰かからの評価を気にして行きたくもない飲み会に行かなくてもいいし、誰かがやらかした尻拭いをしなくてもいいので、とても穏やかに生活できるようになりました。
そして、異動など環境の変化に振り回されなくなったことも大きいです。
公務員の場合、3~5年で人事異動があります。
一応、希望は聞かれますが、要望が通ることはまずありません。
異動先の部署によっては、それまでの経験が全く活かされないということもよくあります。
特に事務職だと、そういうことが多いです。
毎回新しい仕事やルールを一から覚えるのは、なかなか大変なことです。
まして自分が希望していない内容であればなおさらです。
公務員を辞めてからは、そんな環境の変化に振り回されなくなり、自分の好きなことや得意なことを伸ばすことができるようになりました。
この他にも、わたしが公務員を辞めて良かったと感じたことはたくさんあります。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
公務員を辞める方法とタイミング
公務員を辞める方法は、基本的には一般の会社員と同じです。
「退職願」を提出して、退職日までに必要な手続きを済ませればOKです。
(退職願については、おそらく決まった様式があるはずです)
ただし、以下の点には注意する必要があります。
- 退職願は退職日の3ヶ月前(どんなに遅くとも1ヶ月前)までに提出することが原則
- 退職願は所属長や人事課の承認を得る必要がある
- 退職理由は正直に伝える必要はないが、丁寧に説明することが望ましい
おそらく、上司に「辞めたいです」と言っても、一度は「考え直してみたら?」と止められるかと思います。
職場としても、あなたが辞めるのは痛手なはずですから、なんとか引き止めたいはずです。
ですが、あなたに辞めたい明確な理由(やりたいことが見つかったetc)があれば、無理には止められません。
そのため、辞めるときにはしっかりとした理由を用意しておいた方がよいでしょう。
また、公務員を辞めるタイミングも重要です。
公務員は人事異動が多いため、異動前や異動後すぐに辞めると、組織や後任者に迷惑をかけることになります。
そのため、異動のタイミングを見計らって辞めることが望ましいです。
必ずしも年度末に辞める必要はありませんが、「立つ鳥跡を濁さず」辞めるためには、人事異動を考慮した方がよいでしょう。
公務員から転職するときのポイント
公務員から転職する場合、どんな業界や職種に転職するかは自分の希望や適性によって変わります。
ただ、公務員から転職する場合に押さえておくべきポイントがあります。
それは以下の3つです。
ひとつずつ解説していきます。
ポイント①自分のやりたいことや目標を明確にする
まず1つ目のポイントは、自分のやりたいことや目標を明確にするということです。
「自分には向いていない」と思っているかもしれませんが、公務員は安定した待遇や福利厚生、社会的な責任感や使命感のある仕事ができるという良い面もあります。
それらを捨ててまで辞めたいと思えるほど、具体的にやりたいことや明確な目標があるのかどうか、今一度、自問自答してみてください。
もし無いのであれば、もう少し考えてからでも遅くはありません。
転職活動は公務員在職中でも可能です。
まずは自分が何をやりたいのか、目標は何かということをはっきりさせてみましょう。
ポイント②公務員の経験やスキルを活かせる仕事を見つける
2つ目のポイントは、公務員としての経験やスキルを活かせる仕事を見つけることです。
公務員の仕事で身についた知識やスキル、コミュニケーション能力などは、民間企業でも役立ちます。
しかし、公務員は自分の能力を過小評価しがちです。
そのため、転職活動では自分の強みや価値をしっかりと伝えることが重要となります。
公務員としての経験が活かせる仕事は、たとえば以下のようなものが考えられます。
- 法律系の仕事(法律事務所や行政書士事務所など)
- 公務員に近い職種(独立行政法人や国立研究開発法人など)
- 公務員から公務員(地方公務員→国家公務員など)
これらはほんの一例ですが、公務員の仕事で身についた知識やスキル、コミュニケーション能力などが役立つ場合が多いです。
また、公務員経験者に対して、信頼性や誠実さなどのイメージがあるため、採用されやすい場合もあります。
ただし、民間に転職する場合は公務員と異なる点が多々あります。
そのため、公務員から転職する場合は、自分の希望や適性だけでなく、業界や職種の特徴や求められるスキルもしっかりと調べておくことが大切です。
また、転職活動には転職サイトや転職エージェントの利用をおすすめします。
転職サイトは、自分で希望の条件に合った求人を検索できるので、自分のペースで転職活動を進められるという利点があります。
一方、転職エージェントは、担当のアドバイザーが自己分析やキャリアプランの相談、業界や職種の情報提供、履歴書や面接の対策などのサポートをしてくれます。
1人で転職活動をするのが不安という方にはぴったりです。
こちらの記事では、公務員の人におすすめの転職サイト・転職エージェントを解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
ポイント③資格を取る
3つ目のポイントは、資格を取ってアピールすることです。
公務員から転職する場合は、資格の取得をおすすめします。
資格の取得には以下のようなメリットがあります。
- 転職先で必要とされるスキルや知識をあらかじめ身につけることができる
- 自分の価値を高めることができる
- 転職先で優遇されることがある
公務員から転職する場合、自分の経験や能力をアピールすることが難しい場合があります。
そのため、資格を取得することで自分のスキルや知識を客観的に証明することができます。
また、資格は業界や職種によっては必須や有利とされるものもあります。
(宅地建物取引士など)
そのような資格を取得することで、転職先で採用されやすくなったり、給与や待遇が良くなったりする可能性があります。
なお、公務員におすすめの資格はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、公務員に向いていないから辞めたいと思っている方へ向けて、以下の内容をお伝えしました。
- 公務員に向いていないと感じる理由
- 公務員を辞めるメリットとデメリット、辞めるとき注意点
- 実際に公務員を辞めて良かったこと
- 公務員を辞める方法とタイミング
- 公務員から転職するときのポイント
公務員は安定した仕事だと言われますが、それだけでは満足できない人もいます。
もし、あなたが公務員に向いていないと感じているなら、公務員を辞めて新しい道を探してみることもひとつの選択肢です。
自分の人生をより良くするために、自分に合った仕事を見つけましょう。
この記事があなたの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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