こんにちは。元地方公務員のおさかなまるです。
公務員になるためには、試験に合格すれば特別な資格が無くても働くことができます。
(専門職は除く)
そんな公務員でも、資格を取ることで日常業務はもちろん、公務員から転職する際にも役立つスキルを身につけることができます。
しかし、資格は数多くあり、どれを取ればいいのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、公務員が取得すると業務でも転職でも役に立つ資格を5つご紹介します。
また、それぞれの資格の特徴やメリット、難易度などについても解説します。
今回ご紹介する資格は、公務員としての経験や知識を活かせるものや、幅広い業界で需要があるものなどです。
そのため、公務員として働くにあたっても活かせますし、公務員から転職する場合にも役立ちます。
なお、実際にわたしが資格を取ってみて感じたことも交えてお伝えしていきます。
少しでも参考になれば幸いです!
※なお、この記事でいう公務員とは、地方公務員の一般行政職を指します。
公務員でも資格は取るべき?
特に資格が無くても働くことができる公務員。
それでも資格は取った方がいいのでしょうか?
結論から言うと「取った方がいい」です。
理由としては、公務員でも資格を取ると以下のようなメリットがあるからです。
ひとつずつ解説していきます。
自分の業務に活かせる、自信に繋がる
1つ目のメリットは、資格を取ることで自分の担当する業務に知識が活かせることです。
公務員の場合、資格が無くても仕事ができるとはいえ、業務内容は専門的な知識が求められることも多いです。
自分の業務に関連した資格を取れば、より深い知識やスキルが得られ、より効率的かつ適切に業務をすることができるようになります。
自分で得た知識は財産です。
また、資格を取ると、自信が持てますし仕事にやりがいを感じることができます。
資格は自分の能力や価値を証明するものです。
資格を取ることで、仕事に対するモチベーションが上がり、周囲からの評価も高まります。
そして何よりも、資格を取ることで自分に自信が持てるようになります。
資格を取るには何時間も勉強する必要があります。
それは並大抵のことではありません。
資格はあなたが努力したという証明でもあります。
資格を取れば、今の仕事を続けるにしろ転職するにしろ、大きな自信となります。
評価や昇進のチャンスが増える
2つ目のメリットとしては、評価や昇進のチャンスが増えるということです。
公務員でも、資格を持っていると自分の専門性や能力をアピールできます。
資格を持っているということは、自己啓発やスキルアップに努めていることを示す何よりの証拠です。
資格を取ることで、人事の評価や昇進のチャンスに直結します。
また、自分が極めたいと思っている分野を扱う部署への異動希望も通りやすくなるでしょう。
転職の可能性が広がる
3つ目のメリットは、転職の可能性が広がるということです。
公務員でも、転職を考えている人は結構多いです。
実際、わたしもそうでした。
転職の際に、資格を持っていると自分の市場価値が上がり、選択肢が広がります。
また、転職に関する相談や支援も受けやすくなります。
たとえば、転職サイトや転職エージェントを利用するとき、資格に関連した求人が見つかりやすくなるでしょう。
資格を持っていると、自分のキャリアプランや希望する職種・業界へ転職できる可能性が高くなります。
以上のようなメリットがありますので、公務員といえど資格を取ることをおすすめします。
では、具体的にはどのような資格を取るべきなのでしょうか?
このことについて、詳しく解説していきます。
公務員におすすめの資格5選
それでは、公務員におすすめの資格5選をご紹介します。
おすすめの資格は、以下の5つです。
おすすめの資格 | 難易度 |
---|---|
簿記 | ★★★☆☆ |
FP (ファイナンシャルプランナー) | ★★★☆☆ |
宅地建物取引士 | ★★★★☆ |
社会福祉士 | ★★★★☆ |
行政書士 | ★★★★★ |
それぞれの資格について、取得するメリットや難易度などについて解説していきます。
①簿記
簿記とは、企業の財務状況や経営成績を記録・分析するための技術です。
簿記の資格は、日商簿記検定や全国簿記検定などがありますが、一般的には商工会議所が実施する日商簿記検定が有名です。
日商簿記検定は初級から1級までありますが、実務や転職で活かすなら3級、可能なら2級を目指すと良いでしょう。
公務員が簿記の勉強をすると、地方公営企業法の適用がある上下水道事業などに従事する際にとても役に立ちます。
また転職活動においても、簿記の資格は幅広い業界や職種で求められるので、転職先の選択肢が広がります。
難易度としては、他の資格に比べるとそこまで高くありません。
そのため「何か資格を取りたいけど、どこから手を付ければいいか分からない…」という方は、まずは簿記から始めることをおすすめします。
・試験日程・・・6月、11月、2月の年3回(ネット試験は随時)
・勉強時間・・・3級:100時間、2級:300時間
・合格率・・・・3級:40~50%、2級:20%
・難易度・・・・★★★☆☆
②FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)は、個人や家庭の資産や収支などの状況を分析し、目標やニーズに応じた金融商品やサービスを提案・サポートする専門家です。
FPは、お金に関する幅広い知識を身につけることができる資格です。
たとえば、所得税や住民税、固定資産税などの税金に関することや、不動産に関することなどが学習分野となります。
こういった内容は、公務員として働く際に必要な知識です。
また転職の際には、特に金融・保険業界や不動産業界などの分野で活かせます。
FPは3級から受験できますが、転職を考えているなら2級以上を目指すと良いでしょう。
こちらも難易度的には他の資格より高くないので、狙ってみるとよいかもしれません。
・試験日程・・・5月、9月、1月の年3回
・勉強時間・・・3級:80~150時間、2級:150~300時間
・合格率・・・・3級:80%以上、2級:60%
・難易度・・・・★★★☆☆
③宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産の売買や賃貸などの仲介業務を行うために必要な国家資格です。
勉強する分野は宅建業法が中心ですが、その他にも民法全般や建築基準法、都市計画法、農地法、税法などさまざま。
「法律系資格の登竜門」と言われるだけあって、多岐にわたります。
そのため、公務員の業務でも扱う分野が多く含まれており、実務でも役に立つ知識がとても多いです。
わたしも現役の頃に取りましたが、日常の業務で使えるスキルが身に付いたと感じました。
不動産業界で働いている人でも宅建を持っていない人がいるぐらいなので、宅建士試験に合格すれば転職ではかなり有利になるかと思います。
・試験日程・・・毎年10月
・勉強時間・・・200~300時間
・合格率・・・・15~18%
・難易度・・・・★★★★☆
④社会福祉士
社会福祉士は、社会福祉の専門家として、高齢者や障碍者などの福祉サービスの提供や相談・支援などを行う国家資格です。
公務員の場合、社会福祉士の資格を持っていると社会福祉主事として任用される可能性が高いと考えられます。
そのため、福祉系の業務に従事したい場合は持っていると有利に働きます。
合格率は30%ほどで、福祉系国家資格の中では最も低くなっており、難易度はやや高めです。
・試験日程・・・毎年2月
・勉強時間・・・300時間
・合格率・・・・30%
・難易度・・・・★★★★☆
⑤行政書士
行政書士は、法律手続きや書類作成などの代行業務を行う専門家で、国家資格です。
行政書士試験の内容は憲法、行政法、民法、商法、基礎法学で、公務員ならば知っておいて損はない内容ばかり。
そのため、行政書士の勉強をすると法律に関する知識やスキルが高まり、業務にダイレクトに生かすことができます。
また、行政書士の資格を持っていれば法律系の分野に強いことの証拠になるので、転職活動においても評価されるでしょう。
難易度はかなり高めですが、行政書士の資格を持っていれば、ゆくゆくは独立・開業という選択肢もあるので、挑戦してみる価値は大いにあります。
・試験日程・・・毎年11月
・勉強時間・・・800~1,000時間
・合格率・・・・10%前後
・難易度・・・・★★★★★
まとめ
今回は、公務員におすすめの資格を5つご紹介しました。
どの資格も、公務員として仕事をする場合にも知識が活かせますし、転職活動でも有利になるものです。
ただ、それぞれメリットや難易度が異なりますので、自分の目標や興味に合わせて挑戦してみてください。
なお、資格を取るときはどうやって勉強するかがとても重要です。
独学でも時間をかければ合格できるとは思いますが、効率よく最短ルートで資格を取得するなら講座を利用した方がよいでしょう。
こちらの記事では、おすすめの資格講座をランキング形式で解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
また、資格を取った暁には、転職したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、公務員の方におすすめの転職サイトをご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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